自己簡単CHECK!
- 天井や壁などで音がする
- 室内でダニに刺される
- かじられた跡がある
- 黒いフンが落ちている
- 臭いが気になる
- 建物に破損箇所がある
自己簡単CHECK!
- 侵入経路を遮断
- 天然の忌避剤で追い出し
- 粘着トラップで捕獲
- 捕獲したネズミを回収
- 定期点検を継続してネズミの状況をチェック
防除
防除は次の3つの方法を併用します。
01、02はお客様と防除業者と連携し環境衛生の向上を図り、
食べ物・営巣になる様な場所を奪ってしまう環境を作る対策です。
エサを与えない環境
- ・食べ物は必ず閉じる保管場所(戸棚・冷蔵庫など)に収納してください。
- ・ペットの餌も同様で必ず密閉できる容器に収納してください。
営巣を作らせない環境
- ・ゴミ箱は密閉できる蓋のある容器にしてください。
- ・仏壇の御供(花・食べ物)必ず片付けてください。
- ・巣の材料になる物は新聞・段ボール・紙なども密閉したボックスに収納し、不要な物は処分してください。
- ・屋内だけでなく屋外の整理整頓も必ず片付け、不要なゴミ類はすぐに処分してください。
通路の遮断
- ・建物外周の基礎にある通風口(1.25cm以上)の場合は金網などを取り付けます。
- ・ネズミが侵入する経路の隙間は、パテなどを詰めて塞ぎます。
駆除対策
捕獲
ネズミが出没した場所に粘着トラップを敷き詰めて設置し、数日後に確認し回収いたします。
薬剤
- ・ネズミが侵入する経路または出没した場所に忌避剤を設置し追い出します。また設置の作業ができない場合は忌避のスモークで追い出します。
- ・殺鼠剤を食べた後、死ぬ場所は必ずしも回収できる場所とは限りません。回収できないと悪臭・ダニ・ノミなど発生する恐れがあるので取扱いを控えております。
ネズミの種類と生態
日本に生息するネズミは約21種類で、大半は野外に生息し「野ねずみ」と呼ばれています。
「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」の3種類は人間の生活する家や建物またはその周辺に生息。その中で人間に直接的または間接的に被害をもたらすものが「家ねずみ」と呼ばれています。
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クマネズミ
体長 15cm~20cm 体重 100g~200g 形態
(中型)- ・尾長は体長より長い
- ・耳は大きい
- ・折りたたむと眼を覆う
- ・胸部の毛色は黄褐色
- ・手足の甲は背と同色
特徴 - ・泳ぎは苦手
- ・臆病
- ・警戒心が強い
- ・高いところは平気
- ・綱渡りが得意
- ・寒さに弱い
- ・跳躍に優れてる
食性 植食性
(穀物・種子・野菜・昆虫)糞形 約1cmで細長く一方が細い 生息場所 建物内部の高い場所・天井裏・壁の中・台所など乾燥した場所を好む
巣の場所 - ・建物の壁内
- ・天井裏
- ・什器の隙間 に営巣
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ドブネズミ
体長 20cm~25cm 体重 150g~550g 形態
(大型)- ・尾長は体長より短い
- ・耳は小さく厚みがある
- ・折りたたんでも眼を覆わない
- ・胸部の毛色は白あるいは灰色
- ・手足の甲は白
特徴 - ・泳ぎが得意
- ・獰猛
- ・気性が荒い
- ・高いところは苦手
- ・寒さに弱い
食性 雑食性(特に肉類と魚類) 糞形 約1cm~1.5cmでずんぐりし一方が細くなってる 生息場所 床下・地下・下水・台所・ゴミ捨て場、ビルの低層階など湿った場所を好む 巣の場所 - ・野外に巣穴を掘って営巣
- ・床下に営巣
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ハツカネズミ
体長 5.5cm~10cm 体重 10g~20g 形態
(小型)- ・尾長は体長より短い
- ・体長に対する頭部や手足の比率が小さい
特徴 - ・泳ぎは苦手
- ・好奇心旺盛
- ・警戒心はあまり強くない
- ・とても身軽
- ・綱渡りは得意
- ・寒さに弱い
食性 植食性
(穀物・種子・野菜・昆虫)糞形 約1cmで細長く一方が細い 生息場所 畑・物置・納屋・天井裏・台所・自然環境に近い建物など 狭い場所を好む・乾燥に強い
巣の場所 野外の土中に巣穴を掘って営巣
「健康面(衛生)」と「経済面」に影響を及ぼすネズミ被害
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ネズミは不衛生な場所で行動するため体に多くの病原菌と寄生しているノミ・ダニを持って移動し、病原菌や寄生虫を撒き散らしたり、様々な病原菌を含む排泄物(糞尿)を動きながら垂れ流す習慣があり、人に感染する場合があります。
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ネズミはモノをかじって前歯を削る習性があり、建物の柱・壁・家具などをかじり資産価値を落とします。経済面で怖いのは「火災」で、電気のコード・配線をかじり電気災害の原因になる場合もあります。
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ネズミの排泄物(糞尿)・死骸などの匂いで不快な思いを続ける場合があります。
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ネズミは天井裏や壁内でゴソゴソと走り回る物音を立てます。気になって睡眠不足になるなど、日常生活に支障をきたす場合があります。
噛まれると感染する病気
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鼠咬症(そこうしょう)
ネズミに噛まれたり、ひっかかれて傷口から菌が入ることが原因で感染する病気です。
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アナフィラキシーショック
ネズミに複数回噛まれると、体内に急激なアレルギー反応を起こす場合があります。
排泄物(糞・尿)から感染する病気
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サルモネラ感染症(食中毒)
ネズミの糞尿に含まれるサルモネラ菌を、食べ物や食器などを介して口にすることで人体に感染する病気です。
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レプトスピラ症(ワイル病)
ドブネズミの排泄物(糞尿)を介し汚染された水や土壌を経て皮膚感染する病気です。
人だけではなく、ネズミや犬、家畜などの哺乳動物にも感染する病気になります。
寄生虫(ノミ・ダニ)から感染する病気
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刺咬症
ネズミが死んで血を吸う相手がいなくなると人の血を吸うことがあり、それが原因で皮膚炎を発症します。
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ペスト
ペスト菌を持つネズミの血液を吸ったノミが人間を刺すことで感染する病気です。
※注意※ 御自身でネズミ駆除をする場合は様々な原因で感染する場合が有りますのでご注意ください。
屋内に生息するネズミは人に依存し生活をしているので、人の生活パターンに左右され、人が寝静まった夜間や留守で人が不在の時間帯等に活動することが多いです。
一般的には寒くなる10月~11月頃に温かい建物内へ侵入するため相談の件数は多くなり、温暖になる3月頃の時期は少なくなります。
ネズミは警戒心が強く環境の変化で察知して、これまで住んでいた場所から逃げ新たな住まいへと移動します。
内壁と外壁の間の断熱材などの場所は暖かく、更に雨風や外敵から身を守れるのでネズミにとって絶好の営巣の場所です。
木造建築物ではエアコンのダクト・電線・配管を通すために開けた貫通部分のすき間・屋根と壁のすき間・基礎の通気口などが侵入口となってる場合が多いです。
ネズミは1.5cmの隙間があれば通り抜けることができます。かじって通路を作ることもあります。
ネズミは人目につかず、温かい場所に布切れや紙くずなどを集めて巣を作ります。
クマネズミは天井裏・押し入れ(ベニヤ板であまり使用してない)・壁の中・家電製品(冷蔵庫・テレビなど)の裏の放熱板の近くなど、温かい場所に巣を作ります。
ネズミが家電製品の電気のコード・配線をかじってショートし火災を起こす場合もあります。
またネズミに寄生している虫(ノミ・ダニ)や排泄物(糞尿)を介して感染病になる場合もあります。
適切に駆除するには集合住宅で一斉に駆除し、防鼠工事する対策が重要です。
家の敷地内の地面に穴を掘って埋める方法もありますが、可燃物として廃棄できる自治体が多いので管轄する清掃事務所等に確認してください。
殺鼠剤によっては明るい所に出て死ぬと言われているものもあると聞きます。しかしその根拠はなく、死ぬ場所は殺鼠剤の効果があった場所です。実際にはネズミの行動パターンで変わり、明暗に関わりなく死にます。